都介野岳からの初日の出

〈撮影:2025年1月1日〕

令和7年の元旦。自宅前に出て空を見上げると、真っ青な空を飛行機が西に向かって飛んでいきました。関空か伊丹にでも降りていくのでしょうか。(正月でも飛行機は飛ぶんだな…。)と、当たり前のようなことを思いつつ都介野岳(つげのだけ)のほうを眺めていると、だんだん山際が明るくなってきました。令和7年の初日の出です。(今年もいい年でありますように…。)と手を合わせ、冷えた体を温めるために急いで家の中に戻りました。

ところで、都祁と書いて「ツゲ」と読むのは呉音読みによるもので、漢音読みでは「トキ」です。トキは古代朝鮮語で日の出、つまり太陽が勢いよく出現するさまを意味し、これが日本語に取り入れられて、「トキの勢い」「トキの声」などと使われています。朝鮮の史書『三国遺事』の巻一には、「天を祭ったところを『都祈野(ときの)と云う。』と記されています。都介野岳は「『』と『』を『』する山」と読めますし、山腹には古代人がを捧げたであろう方形列石が確認されているので、「当時の都(邪馬台国)は都祁にあったのでは?」と考える方もおられます。興味のある方はこちらもクリックしてみてください。とにかく、令和7年が皆様にとって良い年でありますように。