メタバース&出張美術館
12月17日。この日、11月21日に開催した「森の学校」(←クリック)で6年生が撮った写真が交流センターで展示されるのと同時に、奈良市写真美術館(以下、写真美術館)によるメタバース&出張美術館が開かれたので行ってきました。メタバースとは、インターネット上に構築された三次元の仮想空間のこと。超越を意味するメタと、世界を意味するユニバースが組み合わされた造語です。撮影会で使ったカメラはCanonさんに借りた本格的なカメラだったし、プリントも写真美術館に協力していただいたので、一堂に展示していただくと子どもが撮った写真とは思えませんでした。
冒頭では写真美術館の大西館長や、写真美術館とコラボされている奈良女子大学の長谷(ながたに)教授が挨拶を兼ねて取組の概要を説明されました。
最初、故 入江泰吉さんが撮られた写真を展示しているコーナーに移動。入江さんは、奈良の風景や仏像、行事などを約半世紀にわたって撮影された日本を代表する写真家です。写真美術館は入江さんの全作品約8万点を収蔵し、作品のデジタル保存を進めておられます。この日は、入江さんの作品の中から 十数点を持ってきて、参加者に解説しながら鑑賞会を進められました。
鑑賞後、いよいよメタバース体験をスタート。ふだんから端末を使い慣れている子どもたちは、すぐに理解して取り掛かっていました。
その間、写真美術館の兼古さんが、子どもたちの付き添いで来られた保護者らに入江さんの作品を解説したり、カメラ撮影のコツを伝授されたりしました。
都祁のように都市部から離れている地域に、今回のように芸術作品に触れる機会を創出していただけるのはありがたいことです。関係者の皆様、ありがとうございました。