立割山の雪化粧

〈撮影:2023年1118日

冬になると「奈良市のでは、この日、氷点下○度まで下がりました。」などとテレビで流れることがあります。その針とは標高468mの地点にある気象庁針観測所のこと。かつて都祁中学校の敷地内に観測機器が設置されていたので、学校の所在地である大字「針」が観測所の名称となりました。ただ、現在の観測所は中学校のグラウンド横に移設されたので、正確な所在地は「奈良市都祁友田町」です。

前置きはこれぐらいにして、記事のタイトルにあるように、この時期(11月中旬)としては珍しい雪が降りました。朝から昼近くまで降り続いた雪は5cmほど積もって、旧 並松小学校近くから見える立割山(たてわりやま)の山麓も白く雪化粧しました。写真中央に映っている頂上がやや平らに見える山が立割山。旧 並松小学校の校歌は「立割山を 仰ぎ見て~♪」が歌い出しでした。立割山の標高は旧並松小学校より300mほど高く、767mあります。「仰ぎ見て」という歌詞が似つかわしい偉容です。なお、標高でいうと、立割山は校区で第三位。第一位が貝ヶ平山(822m)、第二位が富士山が見える額井岳(812m)です。

なお、立割山の名は、稜線の中ほどで山体が真っ二つに割れているような谷が麓に向かって続いていることに由来します。下がコロナ禍に見舞われているときに本校の教員14人で令和2年に登頂したとき(2020.4.16)に撮った写真。上から見ると足がすくむほどです。 

この年はコロナ禍で4月になっても登校できない事態が続いていたので、本校の教員は学校が再開した後に、都祁の豊かな自然環境を活用した学習ができないか考え、候補地の下見に行ったり情報を集めたりしていまていました。「ピンチをチャンスにする」という逆転の発想です。それがのちに、校区にある県立野外活動センターを舞台にした全校野外学習「森の学校」の創設へとつながりました。

今、この記事を書いているのは2023(令和5)年11月20日。明日(11月21日)が4回目となる「森の学校」です。書いていて、当時の想いが甦ってきました。手の「」は、繋がり(Tsunagari)合う教師(Teacher)、都祁(Tsuge)のです。

※このときには学校のドローンを持って行って、山頂から動画を撮影しました(→クリックするとYouTubeの都祁小チャンネルにジャンプします)。昔(わたし=校長)が子どもの頃は、山頂にそれほど木が覆い茂っていなかったので、大阪湾(堺)の海が光って見えました。山の中の学校なのに、海が見えたり富士山が見えたり…都祁は、なかなかおもしろいところです。